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日本語教師に求められる能力



教務です。どの仕事もそうだとは思いますが、日本語教師という仕事もなかなか難しいものだと思います。私も長くこの仕事をしていますが、いつまでたってもこれでよしという感覚にはなかなかなれません。


私がこの仕事を始めたころはまだ世間的な認知度もなく、日本語教師になるというと、「なにその仕事?あれ?英語上手だったけ?」などと言われました。今では普通のニュースでも日本語学校や日本語教師という職業がとりあげられることもあることはあるので、どんな仕事なのかという理解度に関しては以前とは比べものにならないのかもしれませんが、まだまだ私達日本語教師がどんな仕事をしているかはさほど認知されてはいないのではないでしょうか。


業界外の人や業界を目指す人に、「この仕事に必要な能力はどんな能力ですか?」という質問をされることがあります。もちろんこれさえあればという1つだけの能力で出来る仕事ではありません。例えば日本語を分析する力や、教室という空間でパフォーマンスをする能力、クラスをまとめる能力など様々な能力が必要だとは思います。その中でも重要な能力は適応力なのではないかと思います。


時代の変化のスピードがどんどん増している現代、コロナ禍により、幸か不幸かオンライン授業なんていうのも珍しいものではなくなりました。昔々は外国での話ですが、翌日の授業の学生分のプリントをコピーするのに、町のコピー屋さんにお願いに行くなんて作業もあった時代から考えると隔世の感があります。取り巻く環境は日々変わり続けているので、それに適応しなければいけません。


この仕事は職場を海外に移すという選択もしやすい仕事です。また、日本で教えていても学生達も様々な国籍、その背景を持っています。ステレオタイプという言葉は個人的には好きではないですが、「○○人だから~」というステレオタイプも、年々アップデートされていきます。そして、もちろん最終的には対人間なので、ステレオタイプというメガネをかけて見てばかりいると、うまくいくものもうまくいきません。そのクラス、そのクラス。言ってしまえばその日、その日の空気感に適応していきながら、教えるべきことを教え、学生から引き出せるものを引き出し、その日の授業を完結させ、またそれを翌日に引き継いでいく。授業は生き物なので、同じ内容を教えるとしても、同じ仕事にはなりません。学生達はロボットでなく、それぞれ感情を持った人間なので、同じようには進みません。こんなところで引っかかるのか、反対にあれ?こんなに簡単に理解したぞ、時間があまるなぁ。なんてのもあります。時にはこんな視点があったのかというのもあります。童話の「赤ずきんちゃん」の教訓は何かを話し合わせたら、「食べ物は最後までよくかまないといけない。じゃないとあとでひどい目に遭う」なんていうことを言い出す学生もいました。

その都度、適応していく。その能力が一番必要なのではないのかなとは思います。


これから先、時代はますます変化のスピードを増していくと思います。時代の変化に適応することは、より良い授業のために求められることなのではないでしょうか。


どの仕事もそうだとは思いますが、日本語教師という仕事もなかなか難しい仕事なんだなと日々感じ続けています。






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